2012年12月4日火曜日

氷床融解ペースが加速 海面上昇:失った氷床、20年で4兆トン

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● 南極の氷床



CNNニュース 2012.11.30 Fri posted at 12:17 JST
http://www.cnn.co.jp/fringe/35025090.html?tag=cbox;fringe

グリーンランドと南極、氷床融解ペースが加速 海面上昇

(CNN) 地球温暖化の影響で、グリーンランドと南極の大部分を覆う氷床の溶けるペースが速まっていることが、20年間の衛星解析によって確認された。
 米国や欧州の研究者でつくる国際研究チームが29日に発表した。

 それによると、氷床の融解を原因とする世界の海面上昇は1992年から2011年の19年間で約11ミリに達し、この間の海面上昇の20%をもたらしていることが分かった。

 南極の東部を覆う氷床は大きくなっているものの、グリーンランドと南極を覆う3つの氷床のうち2つの氷床で19年間に溶けた氷の量にははるかに及ばなかった。

 研究に加わった米航空宇宙局(NASA)の研究者は
 「海面のわずかな上昇でも、インフラの保護に大きな影響が及ぶ地域もある」
と警鐘を鳴らす。

 世界の海面は年間3ミリずつ上昇していると推定されており、原因として海水の温暖化による熱膨張と、グリーンランドと南極の氷床の融解が挙げられている。

 しかし、氷床の融解がどの程度の割合で海面上昇を引き起こしているのかについては様々な見解があり、国連の気候変動に関する政府間パネルが2007年に出した報告書でも結論は出していなかった。

 今回の研究により、氷床の融解に起因する海面の上昇は、19年間の平均で全体の20%を占めていることが判明した。
 しかし過去数年では約30~40%を占めるようになっているという。

 この研究は、欧州連合とNASA、全米科学財団、英国とオランダの研究機関の助成で、47人の研究者が衛星を使った観測結果をさまざまな方法で分析、結果を照合した。

 論文執筆を主導した英リーズ大学のアンドルー・シェパード氏は、今回の研究によって氷床が失われつつあることがはっきりしたと指摘。
 この結論は今後の地球温暖化研究で海面上昇などを計算する際の基準値とすべきものだと説明している。



ロイター 2012年 11月 30日 04:05 JS
http://jp.reuters.com/article/kyodoMainNews/idJP2012112901001315

失った氷床、20年で4兆トン



 【ワシントン共同】
 南極やグリーンランドの氷床が、過去20年間に計4兆2600億トン失われ、解け落ちた氷によって世界全体で約1センチの海面上昇が起きたとする推計を、英リーズ大や米航空宇宙局(NASA)などの研究チームが30日付の米科学誌サイエンスに発表した。
 地球温暖化の影響が表れやすいとされる北半球のグリーンランドが特に深刻な状況だった。




CNNニュース 2012.10.03 Wed posted at 18:43 JST
http://www.cnn.co.jp/fringe/35022592.html

世界の海面、年平均3ミリ上昇 地域差大きく低下する場所も



CNN) 世界の海面は年間に平均約3ミリのペースで上がり、特に太平洋の一部地域で急上昇していることが、欧州宇宙機関(ESA)の人工衛星による計測結果から明らかになった。

1992年10月から2010年3月まで、衛星のレーダー高度計で計測したデータを分析した。全体として海面が上昇しているのは、気候変動で氷河や氷床が解けてきたためとされる。

1年間に12ミリも上昇した場所がある一方で、別の場所では12ミリ下降するなど、地域による偏りが大きいことも分かった。最も上昇が激しいのは太平洋地域のインドネシア、パプアニューギニア、フィリピン、ソロモン諸島など。フィリピンでは近年、豪雨による洪水が続発し、今年8月にも多数の死者が出た。海面が上昇すれば、マニラ首都圏が洪水に見舞われる確率は今世紀末までに倍増するとの研究結果も報告されている。

ただ科学者らによると、同じ地域で今後も平均以上の海面上昇が続くとは限らない。ESAの報道担当者は、地域間の差が大きくなるほど、将来は縮小に向かうとの見方を示している。



イタリアのベネチアでは海面が年間約2ミリのペースで上昇し、さらに年間約2ミリの地盤沈下が続く。今後20年間にわたって街を守るため、79億ドル(約6200億円)の予算をかけて、可動式の防潮堤を設置する事業が進行中。14年中に完成する計画だ。




【人口爆発から大飢餓へ】



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