2012年12月15日土曜日

世界中が中国人と同じ生活をすれば、地球1.2個分の資源が必要:

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レコードチャイナ 配信日時:2012年12月15日 7時20分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=67444&type=0

世界中が中国人と同じ生活をすれば、地球1.2個分の資源が必要―英メディア

 2012年12月12日、英公共放送BBCによると、中国は小売店やデパートにしても、ネットの通販サイトにしても、年がら年中、頻繁に大規模な割引セールを行っているが、このようなやりたい放題の消費行動がもたらす環境破壊という代償を懸念し始めている人が増えている。
 13日付で環球時報(電子版)が伝えた。

 小売店がセールで活気づき、狂喜乱舞する一方、環境専門家らが悪夢だと嘆いていた12月12日、世界自然保護基金(WWF)は「エコロジカル・フットプリント報告書2012」を発表した。

 「エコロジカル・フットプリント(EF)」
とは、地球の環境容量を表す指標であり、人間活動が環境に与える負荷を、資源の再生産および廃棄物の浄化に必要な面積として示した数値
(例えば、化石燃料の消費によって排出される二酸化炭素を吸収するために必要な森林面積。
 道路、建築物などに使われる土地面積。
 食糧の生産に必要な土地面積などを合計した値)
である。

 同報告書によると、中国のEFは世界トップで、中国人が消費している資源は中国国内の生態系で賄える量の2.5倍に上る。
 つまり、中国人が地球環境に与える負担は世界で最も大きいということだ。
 報告書は
 「中国の都市部住民がますます裕福になったことによって、消費モデルが変化し、環境負荷(EF)の増加を招いた」
と指摘する。

 個人消費需要の急速な拡大は、中国の資源消費を加速させる最も大きなパワーである。
 WWFインターナショナルのジム・リープ事務局長は、
 「家電製品や車は、製品そのものがエネルギーを消費する。
 その上、もちろん衣料品や食料なども購入する。
 このように、EFのほとんどが、人々の過剰消費によってもたらされる」
と話す。

 リープ事務局長は
 「もし、世界中の人が皆、中国人と同じ生活を送れば、地球1.2個分の資源が必要になる」
とし、
 「中国の人口1人当たりの消費は世界74位と低水準だが、
 他の先進国が歩んできた道を同じように進んだところで、
 中国にその巨大な代償を払う能力はないだろう。
 それは誰が見ても明らかな事実だ」
と指摘した。





CNNニュース 2012.12.16 Sun posted at 14:32 JST
http://www.cnn.co.jp/special/cnnasia/35025248.html?tag=top;topSp

中国が抱える水問題 3億人が飲み水を入手できず、
経済損失は1.8兆円

北京(CNN)
 中国の新しいリーダーとなった習近平(シーチンピン)総書記が先に報道陣に対して語った言葉の中で印象的だったのは、中国人はより快適な生活環境や良好な自然環境を望んでいるという一言だった。
 習氏は、この望みをかなえることは、多くの人々も同意する、
 国としての努力目標である
と述べている。

 しかし、
 中国はその実現のために、経済の急成長と、大気や水などの環境汚染の抑制の両立というほとんど不可能な課題
に直面することとなる。

 世界の人口の20%を抱える国が世界全体の水資源の6%しか保持していない上に、性急で長期的な視点が不十分な開発も加わり、中国の深刻な水問題はさらに悪化している。
 国連によると中国は、極端な水不足に直面する13カ国のうちの1つである。

 力強い成長により世界第2の経済大国となった副作用で、揚子江の水は赤く濁り、山東省などの穀倉地帯は慢性的な干ばつに悩まされている。

 子どものころに泳いでいた川の水が汚染のために今では農業用水にも使えないなどと嘆く声もよく耳にする。



 最近では、沿岸部で発展中の浙江省寧波市で、大規模な公害反対運動により地元当局が化学工場の拡張を撤回したこともあった。
 しかし、これは例外的な話で、水問題は今後長期にわたる悪化が懸念されている。

 専門家の予測では、
 中国の水需要はやがて8180億立方メートルに達するが、
 供給可能量は6160億立方メートル(3/4:75%)に過ぎない。
 北京での1人当たりの水の供給可能量は100立方メートルで、国連が慢性的な水不足か否かの判断基準としている1人当たり1000立方メートルを大きく下回っている。

 香港のNPO「チャイナ・ウオーター・リスク」の水問題専門家、デブラ・タン氏は、米国では1人当たりバスタブ125杯分の水があるが、中国では25杯分しかないと説明している。

 世界銀行によると、中国では現在、
 安全に飲める水を入手できない人が3億人も存在し、
 そのために毎年約6万6000人が命を落としており、
 水質汚染によるコストは推計で220億ドル(約1兆8000億円)と国内総生産(GDP)の約1.1%にも達している。

 中国政府は水不足解消のために30%の節水を目指しているが、目標達成は困難だと見られている。
 環境保護団体ネーチャー・コンサーバンシーのマシュー・ダーニン氏は、人口増加などによる水需要の増加や問題のさらなる深刻化を予測している。

 中国で節水が進まない原因のひとつは、
 水不足にもかかわらず水道料金が安過ぎるためだ。

 水問題専門家のタン氏によれば、水の85%を使用する工業および農業部門に的を絞って水の使用と水質汚染を減らすべきという。

 中国政府は2009年から水道料金の値上げを続けているものの、タン氏は
 「水道料金は3~5倍であってもおかしくない」
と指摘。節水を促進する方法として、水道料金の引き上げを提言する。

 環境問題などに取り組むNPOを北京で運営するマ・ジュン氏は、悪質な違反企業のブラックリストを作成・公表することで環境汚染(特に水質汚染)を抑制することを目指している。

 マ氏によれば、環境保護に関する法律の適用が厳格ではないため、訴訟によって環境保護を図ることはほとんど不可能ではあるものの、ブラックリスト化により企業などに社会的圧力をかけることで一定の成果を上げているという。

 マ氏は
 「これまでにブラックリストに載った企業のうち約720社が、自分たちが間違っていることに気づき、どうやって問題を解決できるのかを認識した」
と語る。

 ネーチャー・コンサーバンシーのダーニン氏は、
 水不足に対する簡単で即実行可能な改善策として、中国を含む多くの国で何億キロにも上る
 水道管の漏水を直すこと
を提唱している。




【人口爆発から大飢餓へ】



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