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● 三峡ダムの位置:長江(揚子江)上流
●google earth から。
● 三峡ダム
「なんでもアリ」の異常気象でヤバそうと言われているのが中国の「三峡ダム」。
『
レコードチャイナ 配信日時:2012年7月17日 12時13分 シェア
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=63000&type=0
三峡ダム地区で地滑り災害の危険性高まる=政府が警戒呼びかけ―中国
16日、
世界最大規模のダム・三峡ダムがある地区で数年以内に地滑り災害が発生する危険性が高まっていると中国国土資源部の高官が警戒を呼びかけている。
2012年7月16日、英BBC中国語サイトによると、世界最大規模のダム・三峡ダムがある地区で数年以内に地滑り災害が発生する危険性が高まっていると中国国土資源部の高官が語った。
中国国土資源部地質環境司の関鳳峻(グアン・フォンジュン)司長によると、
三峡ダムが貯水してから1~3年内に大規模な法面の崩落や地滑りなどが発生する可能性が高まる
という。
同部の警戒予測では、雲南省西部や四川省南部で地質災害が発生する危険性が高いとされ、関司長は各地方に災害への対策と予防の強化を呼びかけている。
また、ここしばらく続いている豪雨への警戒も呼びかけており、天気予報に気をつけるようにするとともに、集中豪雨が発生した場合にはすぐに避難できるように準備してほしいとしている。
三峡ダムは水位175メートルまで安全に貯水できるとされている。
』
Wikiupediaから
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三峡ダム(さんきょうダム)は中華人民共和国・長江中流域の三峡(重慶直轄市から湖北省宜昌市)一帯にある大型重力式コンクリートダムである。
1993年に着工、2009年に完成した。洪水抑制・電力供給・水運改善を主目的としている。三峡ダム水力発電所は、2,250万kWの発電が可能な世界最大の水力発電ダムである[1][2]。
発電能力
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三峡ダム水力発電所は、70万kW発電機32台を設置し、2,250万kWの発電が可能[1][2]。
これは最新の原子力発電所や大型火力発電所では16基分に相当し、世界最大の水力発電ダムとなる。
三峡ダム水力発電所の年間発生電力量は1,000億kWh
であり、中国の電気エネルギー消費量が年間約1兆kWhであるから、三峡ダムだけで
中国の電気の1割弱を賄える
こととなる。
この電力を石油を燃やした火力で作るとすれば、1年間に石油1750万トン、CO2排出5450万トンという数値になる。
ちなみに、東京電力の一般家庭向け販売電力量はおよそ860億kWhで、日本の年間電気エネルギー消費量は約1兆kWhである。
● 重慶市万州区の新市街。万州では市街の半分がダム建設で水没し、20万人近い人々が突貫工事で作られた新市街に移転している
』
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井戸掘りのすすめ 2011-02-15
http://ntooffice.blog21.fc2.com/blog-entry-417.html
三峡ダムの問題点
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三峡ダムにおける問題は、中国国内メディアも以前から取り上げてきましたが、英国の元外交官ティム・コラード氏が2010年6月7日付けの英「デイリーテレグラフ」に掲載した文章で指摘したのは次の項目です。
①地すべりの発生
②生態環境の悪化
③アオコの大量蓄積
④三峡ダムと重慶市の間の道路や建物に、地滑り、微小地震、亀裂が頻繁に発生
長江の専門家で、四川地鉱局区域地質調査隊の範暁氏は、コラード氏の指摘した1万近い危険箇所を確認することはできなかったのですが、現在政府サイドで確定している危険箇所は5386カ所もあります。
この数字には、はっきりとした地質災害地域と潜在的な地域が含まれています。
範氏はまた、地質災害以外に三峡ダム工事の生態環境や現地住民に対する影響も甚大であり、少なくとも現時点では三峡ダムは利益よりも弊害が多いと指摘しています。
その弊害とは、
①.三峡ダム建設が始まる前、長江の流れは比較的速く、一定の自己清浄能力を持っていましたが、ダム建設後、その流速は遅くなり、多くの汚染物質が水中に蓄積し続けることとなりました。
水質の悪化によりアオコや緑藻などが大量繁殖し、魚類などの水生生物に大きな影響を与えています。
②.三峡ダム建設がもたらした移民問題によって、多くの人の生活が貧困化し、注目すべき社会問題となっています。
③.移転前の貯水池地区は盆地で、土地は豊穣だったのですが、ダム建設によって耕地に適さない山の斜面に移転させられることが多くなりました。
その生存条件の悪化で三峡移民の貧困化が引き起こされています。
これらの地質災害、生態環境、社会移民などを含め、これらの社会的代償は計り知れません。
④.最後は水害です。
三峡ダムの高さは先に述べたように185m(貯水の限界は175m)あります。
毎秒12万トンまで流れ込んでも大丈夫という設計でしたが、手抜き工事のため、亀裂が目立ち、危険だと何度も指摘されています。
もし、決壊すれば”津波”は下流の武漢、南京どころか上海にまで達し、
一説には、日本の近海にも津波被害が及ぶとも言われています。
40年前のチリでの津波は地球の反対側の日本にまで達し、三陸海岸に押し寄せ甚大な被害をもたらしました。
2004年のスマトラ沖地震で惹起されたインド洋津波が周辺諸国に20万人の犠牲をもたらしたことはまだ記憶に新しい出来事です。
三峡ダムの規模から考えると、決して大げさなことではありません。
』
手抜き工事をはじめ、工事に謎の多いダム。
異常気象となると決壊の危険性が浮上してくる。
地震の可能性も指摘されているという。
大雨あるいは地震による決壊でどの程度の被害がでるのか、まるで予測されていないという怖さ。
北京に続いて南京でも洪水に。
問題の三峡ダムの放水で。
『
サーチナニュース 2012/08/03(金) 10:51
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0803&f=national_0803_033.shtml
南京「水浸し」…三峡ダム放水、台風影響で楽観できない状況に
● (写真は「CNSPHOTO」提供)
江蘇省南京市では2日までに、長江の水位が上昇して川沿いの公園が水にひたるなどの現象が目立つようになった。
災害防止について「楽観できない状況」になったという。
中国新聞社が報じた。
上流の三峡ダムが大量の放水を続けていることと台風の接近の、2つの要素が重なった。
長江の南京下関ステーションでは、水位が警戒ラインを上回る可能性が高まった。
写真は水浸しになった公園で「よい機会だ」として釣りを楽しむ市民。
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◆解説◆
中国では、上流のダムの放水により下流の水位が数日をかけて上昇することも珍しくない。
南京市の場合、台風通過による気圧低下が、周囲の水を吸い寄せる現象も加わったという。
』
【人口爆発から大飢餓へ】
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