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● 気象庁:http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/monthly/
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ロイター 2012年 07月 14日 11:37 JST
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPTYE86D00220120714
忍び寄る食糧危機の足音、穀物急騰で「我慢比べ」
[ロンドン 12日 ロイター]
米国の穀物主産地が25年ぶりの干ばつに見舞われているのを受け、世界の商品市場では大豆やトウモロコシなど穀物相場が高騰。数年前に世界の貧困国を苦しめた食糧危機が再来すると懸念が強まっている。
中国など食糧を輸入に大きく依存する国は今のところ、急騰した穀物の新規取引を見合わせつつ、健全な水準にある穀物備蓄を使いながら相場の高騰が収まることを期待している。
しかし、そうした望みは、需要家が一気に市場に戻ってくれば、もろくも崩れ去ることになるだろう。
米国産トウモロコシが世界全体の出荷量の半分以上を占めていることを考えれば、主産地の中西部が記録的な熱波に襲われたのを受け、相場が過去3週間で約40%上昇したことも不思議ではない。
大豆先物相場も過去最高値水準で推移しており、小麦相場も急騰している。
複数の市場筋によると、欧州や北アフリカ、中東の需要家は通常の穀物取引を手控え、相場が落ち着くのを待っているという。
しかし、あるトレーダーは
「時限爆弾のようなものだ。いつもは弱気筋の自分だが、トウモロコシ価格が10ドルになっても驚かない」
と述べた。
シカゴ商品取引所(CBOT)では足元、トウモロコシ先物12月限は1ブッシェル当たり7ドルを超えて急騰している。
現在の状況と数年前の食糧危機には、猛暑による不作が相場の高騰をもたらすなど、いくつかの共通点がある。
今回は米国のトウモロコシが干ばつの影響を受けているが、2010年はロシアの小麦が干ばつによる大打撃を受けた。
共通点は他にもある。
前回に穀物相場が現在の水準まで高騰した2008年は、リーマン・ブラザーズの破綻につながる金融危機の芽があった。
現在は、債務危機でユーロ圏に激震が走っており、世界のほかの地域も危機と隣り合わせの状態にある。
<十分な備蓄>
エジプトやイラン、中国やインドなどの穀物輸入国はこれまでのところ、相場高騰にも落ち着いた動きを見せている。
年間1000万トン以上の小麦を輸入する世界最大の小麦輸入国であるエジプトは先に、6カ月分以上の戦略備蓄があると明らかにしていた。
中国とインドも、過去数年の記録的な収穫高によって小麦とコメは潤沢な備蓄を抱えている。
また、米国のトウモロコシ輸出業者によると、中国と韓国は需給ひっ迫と価格上昇を見越し、すでに大量調達で先手を打っているという。
<危機の兆候>
2007/08年の食糧危機時には、国連食糧農業機関(FAO)は、世界の飢餓人口は7500万人増えると警告していた。
また、別の機関からは最大1億6000万人が新たに飢えるとの推計も出されていた。
国際穀物理事会(IGC)の穀物・油糧種子指数は今週、2008年7月以来の水準に上昇。
IGCの統計によると、現在の穀物在庫は2008年に比べ25%多い水準だが、小麦とトウモロコシの在庫は中国が大量に抱えており、国際市場に流通する可能性が非常に低い点は留意する必要がある。
過去数年、穀物消費量は右肩上がりで伸びてきた。
IGCは今月に入り、2012/13年(7月─6月)の穀物消費量は、発展途上国での肉の消費増加に伴う飼料需要の拡大も手伝い、前年比1.8%増加するとの予想を発表している。
アジア最大の冷凍鶏肉輸出国であるタイの当局者は、飼料となるトウモロコシと大豆の価格上昇が、食品インフレをあおると危機感を示す。
タイ商工会議所のPornsil Patchrintanakul事務次長は
「2012年第4四半期に食品価格は5─10%上昇するとみている」
と語った。
<我慢比べ>
高値買いを避けるため、急騰している相場から一歩引いておくのは賢明な選択肢と言えるだろうか。
モロッコは現在、穀物取引を控えている。
しかし、2012年の穀物収穫量は510万トンと前年から300万トン以上も減っており、輸入が必要な穀物の量は過去30年で最高の水準にまで高まっている。
シンガポールの穀物トレーダーは
「買い方は過去数週間、相場が反落するのを期待して取引に応じなくなっている。
韓国やフィリピン、ベトナムでも同じだが、一体どれだけ待てるのだろうか」
と語った。
買い方は、9月や10月になって東欧や黒海沿岸諸国からの穀物が市場に出回るのを待とうとするだろう。
しかし、そうした地域も万全とは言えない。
ロシアやウクライナ、カザフスタンは、高温で乾燥した天候によって収穫予想を下方修正しており、同地域の今年の穀物生産量は2011年に比べ、少なくとも3500万トン減る可能性がある。
(原文執筆:Veronica Brown記者、Nigel Hunt記者、翻訳:宮井伸明、編集:梅川崇)
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これから異常気象が激しくなっていく。
自然の動きにもウエーブがある。
温暖なときと、激しいとき。
温暖な状況から激しく変化するゾーンに気候は入ってきている。
いまはまだその入り口にいる。
これからは、とんでもない気候がやってくる。
そしてそれが数年、そして10年続けば、もはや
「備蓄がどうの」
といった段階ではなくなっていく。
一方で人口爆発の重荷が世界を震撼させている。
飢餓がそこまで迫ってきている。
人間の知恵でなんとかできるレベルを超えるだろう。
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毎日新聞 2012年07月22日 10時01分(最終更新 07月22日 12時17分)
http://mainichi.jp/select/news/20120722k0000e030122000c.html
米国干ばつ:トウモロコシや大豆が高騰、日本に影響も
米国で干ばつが深刻化し、トウモロコシや大豆の価格が上昇している。
国際相場の指標となるシカゴ商品取引所の先物相場は連日、過去最高値を更新。
穀物の高騰は幅広い食品の価格に波及する。
減速懸念が強まる米経済の更なる下押し要因になる恐れがあるほか、多くの穀物を米国からの輸入に頼る日本への影響も懸念される。
「干ばつは深刻な状況で、穀物への影響は疑いようがない」。
ビルサック米農務長官は18日、オバマ大統領との協議後に記者会見し、
事実上の非常事態宣言
を行った。
米海洋大気局によると、
米本土の約55%が干ばつ状態となり、1956年以降で最悪。
穀倉地帯の米中西部などを直撃し、水不足や熱波で作柄が悪化し、トウモロコシは「不良」と「非常に不良」が4割近くに上る。
米農務省はこれまでに29州1297郡を、農家への支援が可能となる「災害地域」に指定した。
不作懸念を受けてシカゴ商品取引所では先物相場が急上昇。
トウモロコシは1ブッシェル(約25キロ)当たり8ドルを超え、19、20日の2日連続で過去最高値となり、大豆も3日連続で最高値を更新した。
「今後の天候次第で更に上昇が続く」(穀物アナリスト)
との見方が出ている。
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TBSニュース
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ロイター 2012年 07月 19日 10:41 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE86H06V20120719
米中西部の干ばつ悪化で農作物先物が上昇、降雨当面見込めず
[ワシントン 18日 ロイター] 米中西部の干ばつが悪化しており、農産物価格が上昇している。
ビルサック農務長官は、中西部での干ばつが悪化しており、食料価格が上昇する可能性があるとオバマ大統領に報告した。
長官は、1988年の大規模干ばつほど状況はひどくないとしながらも、トウモロコシや大豆の今年の収穫高が減少するとの見通しを示した。
これらを飼料としている家畜の食肉価格にも影響が出るという。
ただ現段階では、価格押し上げ要因として批判されるトウモロコシでつくるエタノール生産を縮小する措置は必要ないとしている。
畜産農家などの団体は、エタノール需要がトウモロコシ価格を押し上げているとし、
ガソリンへのエタノール混入義務を一時撤回するよう求めている。
長官によると、干ばつの拡大で39郡が新たに自然災害地域に指定され、全部で29州1297郡となった。
政府によると、干ばつ被害の範囲は1956年以来の規模となっている。
ただ広範な森林火災を引き起こし、被害額が過去最大となったのは1988年の干ばつだった。
ビルサック長官は、被害農家への対応に政府と協力するよう議会にも要請した。
米本土48州のうち60%以上の地域に干ばつの影響がでている。
長官は、穀物価格の上昇で、今年と来年の鶏肉も含めた食肉価格が上昇するとの見通しを示した。
気象予報関係者によると、干ばつ状態を解消するほどの雨量は当面見込めない。
全米のトウモロコシと大豆の3分の1を生産するアイオワ州とイリノイ州では18日も気温が華氏100度(摂氏37.8度)を超え、降雨予報はほぼゼロとなっている。
生育時期の立ち枯れの影響でトウモロコシ価格は1カ月で50%以上の上昇となった。
18日の市場でトウモロコシ先物9月限は7.95ドルで終了、昨年夏に記録した最高値7.99―3/4ドルに迫った。
大豆先物8月限は16.85―1/2ドルで引け過去最高値を更新した。
穀物アナリストによると、大豆の作柄は今後2週間の天候がカギとなる。
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【人口爆発から大飢餓へ】
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