_
●キリバスのキリスィマスィ(Kiritimati)環礁で、地球温暖化による海面上昇への対策として石の護岸を築く住民たち(撮影日不明)。(c)AFP/SPC
『
AFP BBnews 2013年10月18日 22:02 発信地:ウェリントン/ニュージーランド
http://www.afpbb.com/articles/-/3001693
世界初の「気候変動難民」申請、太平洋島国の男性
【10月18日 AFP】太平洋の島しょ国キリバス出身の男性が、世界初の「気候変動難民」としてニュージーランド政府に亡命を申請している。
男性の弁護士が17日に発表したところによると、キリバス人のイオアネ・テイティオタ(Ioane Teitiota)さん(37)は、気候変動による海面上昇によって、国土の海抜が低いキリバスは水没の危機にあるとしてニュージーランドに難民認定を申請した。
しかしニュージーランドの移民当局は申請を却下し、テイティオタさんをキリバスに送還する決定を下したため、テイティオタさんは今週、高等裁判所に訴えを起こした。
マイケル・キット(Michael Kitt)弁護士は、テイティオタさんのビザの期限が切れていることは認めながらも、キリバスで遭遇する困難を考慮し、送還すべきではないと反論している。
キリバスは30を超える環礁からなる国で、環礁の多くは海抜数メートルしかない。
キット弁護士によれば、すでに国土の一部が海水に浸っており、穀物や飲料水に悪影響が出ている。
ラジオ・ニュージーランド(Radio New Zealand)に出演した同弁護士は
「真水は人間の基本的権利だ。
しかしキリバス政府には、そうしたものを保障する能力も意志もない。何故ならば完全に彼らの手には負えないからだ」
と訴えた。
(c)AFP
』