2012年10月3日水曜日

地球温暖化で魚のサイズ小型化、漁獲量も減る可能性

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ロイター 2012年 10月 1日 13:58 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE89002V20121001/

地球温暖化で魚のサイズ小型化、漁獲量も減る可能性=研究

[オスロー 30日 ロイター] 
 加ブリティッシュ・コロンビア大学の研究チームは30日、地球温暖化の影響で海中の酸素の量が減り、その結果、2050年までに魚のサイズが小型化して、漁獲量も減る可能性があるとの調査論文を発表した。

 専門誌「Nature Climate Change」に掲載された同論文は、温暖化ガスの排出が急速に増えた場合、タラやカレイ、ヒラメなど海産魚600種の平均最大体重は、2050年までに2000年時点に比べ14─24%縮小すると予想。
 調査を率いたウィリアム・チェン氏は、ロイターの取材に
 「魚のサイズの小型化は生態系全体に影響する」
と述べた。

 論文では、魚の小型化の傾向が海洋食物連鎖を通じ、漁業にも密接に関わってくると指摘。
 「海洋生態系で温暖化ガス排出の削減に失敗した場合の影響は、従来の想定より大きくなる可能性が高い」
としている。

 同チームによれば、地球温暖化による水温上昇によって海中酸素が減ることが、魚の成長を阻害する主な要因。
 チェン氏は
 「魚が大きくなるに従い、成長するのに十分な酸素を得るのが難しくなる。
 体が大きくなれば、それだけ酸素を必要とする。
 ある時点で、魚の成長は止まるだろう」
と述べた。

 海面の温度が上昇すると、その部分の水は軽くなるため、海面付近の水と魚が多く生息する深層の水は混ざりにくくなる。
 また、水温の上昇が魚の代謝を高める可能性も指摘されている。

 研究チームは、魚の平均最大サイズが最も大幅に縮小するのはインド洋の24%減だとし、
 以下、大西洋で同20%、太平洋で同14%小さくなる可能性があると予想している。

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ロイター 2012年 09月 26日 11:09 JST
http://jp.reuters.com/article/3rd_jp_jiji_EnvNews/idJPjiji2012092600338

気候変動止められなければ1億人以上が死亡=報告書

 【ロンドン25日ロイター時事】
 人道団体DARAは25日、気候変動がこのまま進めば、2030年までに世界の1億人以上の人々が死に、世界の経済成長も3.2%減少するとの報告を発表した。
 DARAは気候変動の影響に脅かされている開発途上20カ国の政府の委託で報告をまとめた。

 報告は、温室効果ガスによる世界の平均気温の上昇で、北極などの氷の溶解、異常気象、干ばつ、海面上昇といった影響が表れ、人間やその暮らしが脅かされると指摘した。

 報告によると、気候変動と炭素集約型経済がもたらす大気汚染や飢餓、それに疾病によって毎年500万人が死亡しており、現在の化石燃料消費パターンがそのまま続けば、30年にはその数が年間600万人になる公算が大きい。
 その90%は開発途上国で起きるという。
 報告は今後30年までの死者数は1億人以上になるとしている。

 また、気候変動は世界の国内総生産(GDP)を年間1.6%(約1兆2000億ドル)減らしており、世界の気温上昇を放置すれば、これが30年には3.2%、2100年には10%を超えると報告は予想した。
 報告によると、世界を低炭素社会に移行させる費用は2010年代の世界GDPの約0.5%だという。

 英国の経済学者ニコラス・スターン氏は先にロイター通信に対して、気候変動の抑制、阻止、適応のための費用は世界の国内総生産(GDP)の2%に相当する投資が必要だとの見解を示した。
 同氏は06年の報告で、今後50年間の平均気温が2~3度上昇すれば、世界の1人当たりの消費は最大20%落ち込むと予想している。

 世界の気温は産業革命前に比べて既に約0.8度上がっている。
 世界の約200カ国は10年、気温上昇を2度以下に抑えることで合意したが、気候学者によると、化石燃料の燃焼による世界の温室効果ガス排出が増えていることから、この目標達成の可能性は低下しているという。






【人口爆発から大飢餓へ】



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