2013年9月29日日曜日

21世紀末までの気温上昇は最大で4.8度、国連報告

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AFP BBニュース  2013年09月27日 22:58
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2970786/11420087

21世紀末までの気温上昇は最大で4.8度、国連報告   

【9月27日 AFP】
 国連(UN)の「気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change、IPCC)」は27日、地球温暖化の原因は人間の活動にあり、
 今世紀末までに「地球の気温は0.3度から最大で4.8度上昇」すると予測する第5次評価報告書を発表した。

 2007年にノーベル平和賞を受賞しているIPCCの作業部会は3つあり今回の第1作業部会による報告書の要約によると、海面は2100年までに26~82センチ上昇する。
 また過去60年における
 温暖化の要因は半分以上が人間の活動にある可能性については、95%以上の確率を示す「極めて高い」との表現を用いた。
 2007年発表の前回報告書では、同じ項目について90%の確率としていた。

 地球温暖化の現状と影響を考察する報告書は、全3部をまとめる予定で、27日発表のものは、その第1部。

 IPCCは25年前の創設から、これまでに4回、温暖化の評価報告書を発表。
 どの報告書でも気温上昇や、これに伴う干ばつや洪水、暴風雨、海面上昇など気候システム異常の増加に対する警告を、強く訴えてきた。

 2100年の予測数値は、温室効果ガスの動向を算出するコンピューターモデルを基としている。
 温室効果ガスの要因は、今日の主要エネルギー供給源である石炭、石油、ガスなどだ。

 IPCCがまとめた4つの予測シナリオのうち、
●.最も楽観的な数字は2100年までの気温上昇を2000年時との比較で平均1度、最低で0.3度、最大で1.7度としている。
 産業革命初期からの気温上昇を2度未満とした国連の長期目標数値を満たす唯一のシナリオだ。

●.温暖化の影響を最も大きく見積もったシナリオは、
 今世紀末までの気温の上昇が平均3.7度、最低でも2.6度、最大で4.8度と予測しているが、これは環境専門家の多くが壊滅的と予想する数字だ。

(c)AFP/Richard INGHAM